「よく喰うね」 「そうお?」 「だからそんなブクブク太るんだよ」 「余計なお世話だし! てゆーか、どうせ夏になったらまたバテて痩せるんだから!」 「そうだっけ?」 「そうだよ!」 「そうだっけ?」 「 、そうだよ」 * 蝉が鳴くころ、 確かきみは暑い暑いとうだりながら氷イチゴににやにやと笑いかけていた。 キスをしたら、奥歯がよく痛んだ。